2012年3月9日金曜日

三国志の張飛のあざなは ~とく と読むのですか?

三国志の張飛のあざなは



~とく



と読むのですか?







張飛翼徳(チョウ・ヒ・ヨクトク)か張飛益徳(チョウ・ヒ・エキトク)のどちらかですね。説によって違います。



当時の中国では、生まれたときに苗字とファーストネームが与えられます。そして、成人(当時では15歳くらい?)になったら「あざな」という名前も与えられます。当時は、人のことをファーストネームで呼べるのは特別な関係を持っている人、家族くらいなものでした。そのため、成人した人を呼ぶときは、なるべく「あざな」を使いました。なので、張飛翼徳と呼ぶのはおかしいことです。








「字」については前の回答者さんたちの回答通りです・・・張飛の「字」は歴史書である「正史」では「益徳(えきとく)」ですが正史を基にした小説、「三国志演義」では「翼徳(よくとく)」になっています・・・「正史」の「益徳」が正しいのは間違いないことなのですが日本で一般にでまわっている三国志の小説、漫画は「三国志演義」が元になっていることがほとんどなので「翼徳」のほうを見かけることが多いと思います・・・・







「字」は成人したときにつける「正式な名乗り」で、中国独自といってもいい習慣です。諱を呼ぶのは失礼になりますから、目下の人は一般に「姓+字」で呼ぶことになります。しかし一兵卒あたりが呼ぶ場合には官位や役職などで呼ぶことの方が多いと思います。これは現代日本でも同じですね。



張飛の場合は「張(Zhāng)」が苗字、「飛(Fēi)」が諱(いみな。生まれたときにつけられる本当の名前)。字が「益德(Yìdé)」になります。中国語の発音はわからないし、その時代のものもわかりませんけど、現代日本読みをするなら「えきとく」になると思います。「張飛」または「張益徳」と書くのが普通です。



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B5%E9%A3%9B



字は日本にはない習慣なので、強いて言えば「あだ名みたいなもの」と言えなくもない程度です。そうですね、松井秀喜の「ゴジラ」が戸籍や正式書類でも使えるようなものだと思ってください。

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