2012年3月9日金曜日

三国志の張飛の字は翼徳?益徳? 吉川英治氏の小説では益徳、横山光輝氏の漫画では...

三国志の張飛の字は翼徳?益徳?

吉川英治氏の小説では益徳、横山光輝氏の漫画では翼徳、となっています。

どちらが正しいんですか?







正史三国志によれば張飛の字は益徳。

しかし、実名と字の漢字は関連性を持たせる事が多いという慣習と、益という商売に通じる漢字を英雄が名乗るのはふさわしくないという儒教的な考え方があったの為か、実際の理由は不明だが三国志演義では翼徳というかっこよくしかも実名に関連つけた字で書かれた。

吉川三国志は演義ベースなので翼徳のはずで、そしてそれを基に描かれた横山三国志も翼徳を採用しているはずです。








益徳が正しいです。演義の書かれ方って独特なんですよ。

講談師が庶民に噺をする。すると例えば関羽に人気が集中する。すると次回からは同じ噺なのに関羽の出番が多くなるという感じです。

もしかしたら誰か客が張飛は益徳より翼徳が正しいんじゃないか?と言ったかもしれないですね。

演義を元にしたマンガは別に間違っているのではなく、民衆と講談師が一緒になって作り上げた架空の一大叙事詩を再現しているからでしょうね。

史実と虚構の差をあげつらうような野暮天は無しという事で

どちらも名作としてお楽しみください。







三国志演義では翼徳で正史では益徳となってますので正式には益徳だと思います。







字としての正解はazarashikun1230さんが仰るように益徳です。



でも、吉川三国志は翼徳としているはずですよ。

少なくとも私が読んだ本はそうなっていました。

横山三国志は基本吉川三国志を原案として書かれていますので、字が違うことはないと思うのですが、如何でしょうか。







張飛字益德,涿郡人也,少與關羽俱事先主 (正史の張飛伝より)



よって益徳が正解です

0 件のコメント:

コメントを投稿