三国志に出てくる、張飛だか関羽だか忘れましたが、1人で千人を倒したみたいな話を聞いたことがあるのですが、本当にそれだけの人数相手に勝てるもんですか?
5、6人に囲まれただけでもやられそうな気がしますが。それに刀って人を斬れば脂で切れ味が鈍るのでせいぜい10人斬れば刀の役目を果たさないのでは?でも一騎当千っていう言葉もあるくらいなんで、実際は千人を斬れる位に強かった、いわゆる伝説めいた感じなんすかね?
まず、数字についてですが、
お気付きの通り、これは具体的な数字ではなく、
「すごい・大量」等と言った意味での千とか万になります。
A:「お前が2人いても俺の方が強いぞ」
B:「いや、俺ならお前が5人でも勝てるね」
A:「なんの、10人ぐらいでも余裕さ」
B:「俺なんか100人かかってきても平気平気」
こんなやり取りの延長で千だの万だのになったかと思います。
また、「数万の軍に匹敵する」と言う言葉の場合には、
「数万の軍倒せるぐらい凄く強い」と言う意味の他に、
個人的な力ではなく、指揮官としての能力を評価している場合もあります。
どちらにしろ、仮に本当に一人で何千・何万の兵を倒した事があったとしても、
この表記は事実を基にした評価ではなく、あくまでも比喩的表現です。
続いて、武器についてなのですが、
斬れる刀と言うのは日本刀のようなものを想像しているのではないかと思いますが、
少なくとも三国時代にそんな切れ味のよい刀などはありません。
斬るのではなく、突く・叩き潰すと言った部分がメインとなります。
なので、油云々で切れ味がおちるとかは関係なく、
基本的には武器が壊れるまで何人でも大丈夫です。
強引に日本刀で想像してもらうと、
刃の部分で斬り続けると数人が限界ですが、
ミネの部分で殴打し続ける場合は折れるまで平気です。
最も、「斬る」事を重視しているのが刀なので、
そんな使い方したらすぐ折れる気がしますが・・・
そう考えると、もしかしたら本当に一人で数万相手に出来てたのかもしれません。
そもそも、倒せば倒すだけ武器は落ちてるはずなので、得物には困らないはずです。
ただ、1万人倒すのに、1秒1殺でも3時間弱かかるので、
数千ならともかく数万は体力無視しても時間的に無理なんじゃないかとは思います。
張飛が若い頃に「八百八屍大将」と呼ばれたとされてます。一日に八百人の兵士を倒したと言われていたことからです。
白髪三千丈の国ですからデタラメな数ですが。
大阪夏の陣の薄田隼人でも長巻で17人斬ったとされてます。一人で斬れる数は、こっちのほうが正直に思えます。
倒したのではなく、倒すほどの力を持っている、という喩えです。
また、千人や万人というのは、「たくさん」を表す言葉ですから、具体的な数字の意味ではありません。
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