2012年3月11日日曜日

中国では、三国志の武将の中で、関羽よりも張飛が人気あると聞いたのですが、本当...

中国では、三国志の武将の中で、関羽よりも張飛が人気あると聞いたのですが、本当ですか?

また、なぜでしょうか?







本当です。中国の人、特に庶民は「アウトロー的な暴れん坊」を好み、堅苦しい秩序をぶっ壊す痛快さに拍手する心情があるのですよ。

「西遊記」というと、悟空が三蔵法師に従うところから始まる・・・と思っている日本人が大半ですが、中国人が一番好きなのはその前の「天界で大暴れ」するエピソードがすきなんです。

「演義」のもととなった宋代の講談を集めた「三国志平話」には、完成した演義でカットされた張飛・大暴れのエピソードも多く入っています。「桃園の誓い」で「誰が長兄になるんだ?」と言うことから、木登りして決めよう!と張飛が言い出したり、長坂橋では張飛が雷声で一喝すると、橋がガラガラ崩れ落ちたり・・・。

「三峡ダム」建設で、張飛像が水に沈むというのがテレビのニュースになったりするほどで、保存運動が起きたりする。「慕われている」ということでしょう。



関羽は関帝廟で祭られていますが、今も人気があるのは故郷の山西くらいで、お隣の山東では「関羽?山西のやつじゃないか。関係ない!」と言われてしまいますよ。廟があるのは要するに、「ご利益があれば、誰だって良い」というだけの現実主義。”人気がある”というのと、”祭られてる”というのは違う。

全国に天神さんはいっぱいあっても、菅原道真が人気者かといえば違うでしょ。








『三国志演義』が完成した宋代は、張飛の方が人気があったそうです。

関羽は貧乏で、張飛にいつも酒代を払ってもらっていたからだとか…。

つまり張飛の方が金持ちだったわけです。

宋代は、飛躍的に商工業が発達し、貨幣経済が深く浸透した時代だったということが背景となり、

このような考え方が生じたのかもしれませんね。







関帝(関羽)は信義と商売の神様として民間に広く信仰されてます。関帝廟も各地に祀られています。



一方、張飛は演義のおかげで大酒呑みの乱暴者というイメージが強いです。また上にへつらい下に厳しい面もありました。



その人間らしさと勇ましさが庶民に愛されてはいるそうですが、一般的な人気は関羽の方が遥かに高いはずです。

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